香川県の私立高校の入試対策は
1月になると県下の私立高校の入試が始まります。
塾で行われる「入試対策」は一般的に公立高校の入試を指している場合が圧倒的で、私立高校向けの入試対策はほとんど見当たりません。
なぜどこも私立の入試対策を行わないのでしょうか。
その1番の理由は
「よほどのことがない限り、一部の学校を除いては不合格になることがない」
からなのです。
私立高校はさまざまなコースを用意してあり、トップレベルの生徒からいわゆる「勉強がダメ」という生徒まで受け入れてくれます。
ですから、しっかりと学校とコース選択をすれば、不合格になることはまずないんですよね。
でも…
今まで私立の受験で失敗した子が何名かいましたが、すべて
「よほどのことがあった子」「一部の学校を受験した子」
でした。
つまり、大部分の受験生は学校の選択と出願方法さえ間違わなければ私立高校は合格します。
これが塾が「私立高校入試対策」を行わない理由なのです。
私立高校入試で不合格になった受験生とは
今まで送り出してきた受験生の中で私立高校受験で不合格になったケースは次のとおりです。
ケース1:点数が圧倒的に足りないのに専願で出さなかった
私立高校の入試には公立と違い、「専願」と「併願」があります。
専願はざっくり言えば
「もし合格したら、絶対うちに来るって約束してね。そのかわり、入試の点数が低くても考慮してあげるけんね」
というもの。次に述べる「よほどのことがない」限り、限りなく合格に近くなります。
併願は
「別に他も受けていいけど、まあ、うちでなくてもいいってことだよね?ま、合否は点数次第ですけどね。」
というもの。当然専願のほうが受かりやすくなっています。
じゃあ、みんな専願で出せばいいと思いますが、入学手続きが早いため、公立高校が受からない可能性が高い人しか出せません。
診断テストで著しく点数が低い場合は、専願も念頭に入れておいてほしいと思います。
ちなみに専願で受けた方がいい人の目安は診断テストで○○点↼いろいろ支障がありそうなので詳しくはお問い合わせください。
ケース2:生徒指導上問題点があった
一昔前ならば私立高校で不合格というケースはほとんど見られませんでしたが、最近では「生徒指導上問題のある生徒」は不合格になるケースがあります。
やはり高校入学後にいろいろトラブルを起こされると困る、と判断する高校が増えてきたといえます。
最近聞いた話では評判の悪い中学校からの受験生はほとんど不合格だったとか、専願だったにもかかわらず落とされたとか、まあ、あくまでも保護者の噂話レベルですが、当事者から聞いた話ですのでわりと信憑性もあるかと。
私立の高校の先生方の情報収集力には時々驚かされます。
気を付けておきたいですね。
ケース3:大手前高松高校・香川誠陵高校を受験するときは注意
県内には私立高校がいくつかありますが、どの高校も特別進学レベルのクラスと総合レベルのクラスを開設しています。
こうした学校の場合、たとえ上のレベルのクラスに入学できなくても、下のクラスでは合格というケースが結構あります。
ところが大手前高松高校・香川誠陵高校についてはある程度の成績を取らないと合格できません(本来ならば、それが普通なんですけどね💦)。
どちらの高校も公立高校入試よりもレベルの高い問題が含まれていたり、問題の量が予想外に多かったりするケースがあります。
ですから、この2校の受験を考えている人がいるのであれば、きちんと過去問をやって対策をしておきましょう。
どちらの過去問もアマゾンや楽天で購入可能です。
大手前高松を受験しようとしている人はこれを購入して下さい。
中には難しいものもありますが、問題のレベルを掴んでおくようにしましょう。