ここでは『学習の診断』の英語の勉強法について解説していきます。
学習の診断で一番困るのが英語。
他の教科は各学年ごとに出題されます。
例えば第1回は1年生中心、第2回は2年生中心、という風に。
それに合わせて勉強すればいいわけですが、英語はそうはいきません。
いきなり
「英語は習ったところまでやけんのー」
と出されるわけです。
いったいどうやって勉強していけばいいのでしょうか。
知っておいてもらいたいこと
まずここの内容に入る前に知っておいてほしいことがあります。
英語に関しては、非常に積み重ねが大事な教科となりますので、「学習の診断」のためだけの勉強はありません。
言い換えれば
「1年間を通して英語の力をつけていく」
ことが重要だといえます。
例えば基本がわからない人は「学習の診断」向けの勉強をしても仕方がないのです。
単語を覚えられていない人は「学習の診断」の過去問をやったところで効果は期待できません。
つまり、最終目標である「志望校合格」に向けてコツコツと勉強を続けていく、それが一番の勉強法だと考えます。
とはいえ、
「それじゃあ、ナニもすることがないのか」
と叱られそうですので、すぐにでも使える勉強も交えてお話します。
単元を絞った勉強を
一見範囲が広そうに見える試験範囲ですが、必ずと言っていいほど出題される部分があります。
例えばですね、第1回の英語の試験範囲にはこう書かれています。
1・2年生の内容に、3年生の英語の仕組み1までの内容を加える。(○ページまで)(学習の要点)・受動態(過去)・現在完了(完了・継続・経験) |
ほら、出題されるところが絞れたでしょ?
そう、「受動態(過去)」「現在完了(完了・継続・経験)」はおそらく出題されます。
1・2年生の内容は今更振り返る時間はないけど、この単元だったら復習可能ですよね。
習ったばかりだし。
つまり「学習の診断」の英語の勉強は、回数を重ねるたびに広がる出題範囲の部分をしっかりと勉強していけばいいのです。
習った文法を押さえる
「範囲が広すぎてどう勉強していいのかわからない」
といわれる英語ですが、押さえるべきポイントは
「その学年でどのような文法を習ったのか」
を理解すること。
それぞれの学年で必ず押さえておきたい文法事項は以下のようなものがあげられます。
1年生
ポイント
・be動詞と一般動詞の区別ができること
・do does did を使い分けることができること
・肯定文、否定文、疑問文の書き換えができること
・疑問詞とその答え方がきちんとできること
・3単現が理解できていること
2年生
ポイント
・時制によって文章の使い分けができること
・不定詞・動名詞・比較といった重要文法が理解できていること
3年生
ポイント
・現在完了形の用法が使い分けできる
・関係代名詞の用法が使い分けできる
・分詞構文が理解できる
具体的に並べてみると
動詞(be動詞 一般動詞)/時制/助動詞/比較/受動態
/現在完了/不定詞/動名詞/分詞/関係代名詞/接続詞 など
といったところです。
学習の診断ではこうした文法がきちんと理解できたかどうかが問われる問題が必ず出ます。
英語が苦手な人はテストが「文法の問題」ということが頭から抜け落ちていて「なんとなく」問題を解いている傾向があります。
テストが返ってきたあとで、
と指摘すると
という子が少なくありません。
問題を見た時に、
とわかるようになれば、英語は全く怖くありません。
そのためには学習に入る前に、どのような文法を習ったのか、確認しておきましょう。
カギは長文攻略にあり
定期テストの場合だとすでに本文の中身は理解しているし、
重要な単語や取り上げられている文法も理解したうえで取り組むわけですから、
正直、本文丸暗記で8割近くの点数が取れます。
ですが診断テストの英語は定期テストの場合と違って、教科書の文法がそのまま出てくることは稀です。
しかも初めて見る文章だったりするわけですから、単語や連語がわからない場合は全くのお手上げとなります。
ですから、
「定期テストでは点数が取れるんやけど、診断になったら全く…」
という子が続出するのはこのためです。
長文問題の中で文法や連語が取り上げられるため、中学生3年生頃から、普段から長文を読む練習が必要です。
単語が簡単で短い文章から始め、長い文章に挑戦していきましょう。
大事なのは
「読んだことのない長文に自分一人で取り組むこと」
それは国語の勉強と相通ずるところがあります。
初めて読む文章をきちんと読むことができるかどうか、が大事なのです。
おすすめは読解問題集。
必ず訳がきちんとしっかり書かれているものを選んでください。
そして、長文に取り組んだ時にはどんな文章だったか復習すること。
読めなかった単語
訳すことができなかった文
忘れていた文法
めんどうなことですが、それをきちんと押さえていくことが長文攻略のポイントだといえるでしょう。
リスニングの勉強法は
『学習の診断』だけでなく、定期テストでも出題されています。
このリスニング、塾で教えてくれることも少ないので
リスニングの勉強を始めようと思っても「どう聞いていいのかわからない」「聞いてもよくわからない」という子が圧倒的です。
とはいえ、実際にネイティブの発音になれる必要があるので、やはり教材を用意しましょう。
それには専用の問題集がおすすめ。
その練習方法ですが次のようにやってみましょう。
簡単な流れ
- 英文を見ながら聞くことを繰り返す。
- はっきり単語が聞き取れるようになったら、英文を見ずに聞く。
- 聞き取れるようになったら、一文聞くごとに、リピートしてみる
- すらすら言えるようになるまでやる
そして実際に問題を解く場合はまずは設問を読むようにしましょう。
たいていはイラストなどが載っていますが、イラストは重要なヒントです。
設問を読むことで、
・これから聞く英文の内容が、分かりやすくなる。
・何に注目して文章を聞けばいいかがわかる。
・疑問文の種類(be動詞なのか、一般動詞なのか、疑問詞なのか)がわかり、答えやすくなる。
といったメリットがあります。
英語が苦手ない人でも、長文に比べたらリスニングは比較的簡単です。
しっかりと得点をとっていきたいですね。
まとめ 『学習の診断』の英語はこうやって解こう!
最後に英語の問題の解き方についてまとめてみました。
1.問題が配られたら、一通り目を通す。
問題の量や内容が過去問と大きく変わっていないかを確認することは大事です。じっくり見る必要はありません。30秒くらいで終わりにしましょう。
2.リスニングははじめの言葉に気をつける。
最初の言葉で何を聞かれているのかわかる。
be動詞やDoなどならばYes/Noで答えなければならないし、疑問詞なら主語+動詞。
答えは簡単な英語になる場合が多いので、文法的に間違えていないかどうか気をつけましょう。
3.できそうな問題から取り掛かり、最後まで一通り終わらせる。
並び替えや語句選択、穴埋めなどはすぐに答えられるはず最後までやることで安心できます。
5.長文はまずは設問をみる。
設問にはヒントがたくさんある場合があります。例えば、
問5 太郎はケイトと一緒に病院に行ったとき、怪我をした子どもを見てどんな気持ちになったか
という問題があったとしますよね?
絶対、この英文は「太郎とケイトが病院に行って、怪我をした子どもを見た」という内容がかかれているはずなんです。
真っ白な状態で、英文を読むよりもこうした情報を頭に入れて読んだほうがイメージが付きやすいと思います。
6.英作文は知っている単語と文法で
基本的に英作文系統の問題は全て減点形式です。
そこで重要となるのは、文法がきちんと成立しているかどうか、意味が通じるかどうか、スペルミスなどを基に採点基準に従い減点していきます。
つまり言い換えれば中学1年生レベルの英語でもきちんとそれらのことができていれば大きく減点されることはありません。
できるだけかんたんな英語で、接続詞をうまく使って文章を作っていきましょう。
英語の勉強におススメの教材をまとめてみました。